仏のことを仏教の言葉で「正覚(しょうがく)」といいます。正覚とは幸福に目覚めることです。
どんなに高学歴であっても、お金があっても、健康であっても、幸せであるとは限りません。幸福に気づくためにも命ある限り人生に意味を持つことができる、そんな人に育つよう、次のように幼児期を大切にする保育を実践しています。
思いやりの心を育て、いのちを大切にする保育を目指します。自分に命が一つしかないように、自分以外の人や草木、犬や猫にもやはり命は一つしかないのです。
保育を通して命の重みを体験し、小・中学校と成長する過程で他人への思いやり、友達との協調性が身につくことを願っています。
主体的自己を大切にする保育を目指します。保育者は子どものやる気を育て、みずみずしい感性や心情を損なわない保育を行います。友達の喜びや悲しみを共に感じ、生きる喜びや成長する喜びを実感することで、積極的に生きる子どもを育みます。
人と人とのコミュニケーションで欠かせない言語について、幼児期には著しい発達が見られます。正しい言葉遣いを身につけながら、仲間との心のつながりを深めます。また仏様を拝む姿勢から、弱い心に負けずに絶えず努力する力を育てます。
お釈迦様は、人の貴賎は生まれではなく日常の行いによるとされています。人はつとめ、励むことで真の素晴らしい人となります。この教えから仏教保育では、園児・保育者、保護者の方も共に学びあう仲間と考えます。そんな環境で園児はお当番などの役割を担い、何事も自発的に行動できる人を目指します。
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